冬のプールは高台にあるので
大きな波にのまれることもなく
ゆったりと過ごせているようです。
先日の大時化では
大きな波に1日中揺られていましたので
さすがにアザラシたちも疲れたのではないかと思います。
野生下のアザラシたちは海が荒れていると
沖の方で潜ってやり過ごすらしいですよ!
おおあくび~
【海獣飼育課 濵】
遅くなりましたが、
10/15今年度最後の「ペンギンの海まで遠足」を行いました。
10/6の大時化の影響で
海を仕切る網が破れたり、
海に入る扉が曲がって開かなくなったりして
数日間、海に入ることができなかったのですが、
なんとか最終日には間に合いました。
本当にすごい時化だったんですよ!
ついこの前まで暑かったのに
冬の訪れを感じる荒ぶる日本海でした…。
最後の遠足は7羽のペンギンたちが参加してくれました!
今年のペンギンたちのはしゃぎっぷりは
過去最高だったかもしれません。
イルカのようにジャンプしながら泳ぎ回るペンギンたちを
あんなにみたのは初めてです!
あんなにはしゃいでくれて、飼育員としても嬉しい限りです。
お客様からも「すごい!すごい!」と声が上がり、
(そうなんですよ~、すごいんですよ?ペンギンたち)
とマスクの下でニヤニヤしていました(^^)
先に上陸してきた5羽のペンギンたち。
最後まで泳いでいた2羽。
たしか、「マラドーナ」と「ぽくちゃん」でしたけど、
最近は帰る時間にはスムーズに上陸してきていたのですが、
最後だと分かっているのでしょうか(笑)
この日は全然上がってきませんでしたね。
無事に帰ってきたペンギンたち。
また来年の春まで遠足はありませんが、
ペンギンショーは11/27まで行っていますので
ぜひ自由なペンギンたちを見にお越しくださいね◎
遠足が終了し、気温も下がってきましたので、
今度はジェンツーペンギンたちが
外のプールでご覧いただけるようになってきました。
気温の上がる日(もうあんまりなさそうですが)は
室内ですが、ガラス越しではないジェンツーペンギンも
おすすめです!!!
【海獣飼育課 濵】
ペンギンたちの換羽(羽の抜け換わり)も終盤です。
最年長、今年35歳の「62」番は首の後ろ側に数本古い羽が残っているくらいで
もうほぼ終わりです。
今年の夏は北海道も暑くて暑くて暑くて!!!
ものすごーく心配だったのですが
なんとか乗り切ってくれました…
今年最後の換羽は「134」番で今日の時点で換羽6割くらい
という感じです。
「141」番は換羽直後はくせ毛(羽)が目立ちますね!
「131」番(奥)と「90」番(手前)の高齢ペアは
換羽中はずっと冷房部屋にいてもらいました。
こちらもなんとか換羽は終わりましたが、
90番のほうが少し体調を崩してまだ油断できない感じです。
北海道の夏はもう終わるよ!頑張れ!
ジェンツーペンギンたちの換羽は半数がもう終わっています。
もじゃもじゃの背中
足を伸ばして寝る「ナディ」はもう換羽が終わりました。
手前の「せい」はあと少しで終わります。
前にも書いたかもしれないのですが、
換羽直後のジェンツーペンギンたちの足元の羽が
ふわっふわっなことを何回でもお伝えしたい!!!
かわいいですね(^^)
【海獣飼育課 濵】
換羽(羽の抜け換わり)中は「ペンギンの海まで遠足」が休止しているので
朝、体を洗い終わった後は
ペンギンショープールのほうにいることが多いペンギンたち。
換羽中のペンギンは室内で換羽が終わるのをじっと待っています。
そんな訳で、最近しゃっけープール側にはほとんどペンギンがいません。
そんな中、1羽だけいつもいるペンギンがいるのです。
6月に神奈川県の新江ノ島水族館からやってきた「サン」です。
サンちゃんはこのところ、いつも1羽で
こちら側にいるのです。
貸し切り状態。
一緒にやってきた「レイ」はペンギンショーで大活躍しています。
サンちゃんはこちらのプールがお気に入りのようです。
ちなみに、サンちゃんは
「サン」と呼ぶとこちらを向きます(^^)
新江ノ島水族館にいた時に自分の名前を覚えたとのことでした◎
【海獣飼育課 濵】
つむちゃん(つむぎ)がお昼寝をしていました。
写真だと伝わらないのですが、
肉眼で見ると目の錯覚なのか
ぺっちゃんこに見えて!
お煎餅みたいになっていました(笑)
時々起きるつむちゃん
つむちゃんといえば!
昨日の夕方、びっくりすることがありまして!
なんと!
まだ「ウーリャ」のおっぱいをもらっていたんです!
母乳がまだどれくらい出ているのかはわかりませんが
吸っていました。
セイウチの授乳期間が約2年と言われていて
もともと長めなのですが、
つむちゃんは今年の5月に2歳になり、
生後半年くらいから魚も食べていたので
さすがにもうおっぱいはもらっていないと思っていましたし、
おっぱいをもらっているところを目撃していたのも
遥か昔の出来事…という感じだったので
びっくりしました!
写真に残せなかったのが悔しいところです!
体重も300kg近くまで成長しているつむちゃんですが、
まだまだ赤ちゃんだったようです(^^)
【海獣飼育課 濵】
先日、神奈川県の新江ノ島水族館から
新しく仲間入りした「サン」ちゃん。
換羽(羽の抜け換わり)に入ってもこもこです。
換羽中は体がむくんで、体重も増えて、でっかくなります。
歩いている姿も重そうです。
サンちゃんは早速、好き嫌いの兆候が見え始め、
アジを嫌がって、イカナゴを食べたがります。
なんでも食べてもらいますよ~
サンちゃんと一緒にやってきた「レイ」は
毎日「ペンギンの海まで遠足」に参加して
ペンギンショーでもシーソーをやってくれたりしています◎
あだ名はレイレイです(今勝手に決めました)。
レイレイもアジはちょっと嫌がって、イカナゴはバクバク食べます(笑)
ロコちゃ(ロコ)の幼鳥模様もあと1か月くらいですね。
どんなお顔になるのかな(^^)
「131」番のおじいさんは、最近全然プールに入っていなくて
ものすっごく汚かったので
今日はプールに入ってもらいました。
ちゃんと自分で体を洗って、羽繕いもできていました。
おじいさんもたまにはちゃんと泳がないと。
こちらのおばあちゃん(62番、御年35歳の最年長)は
毎日プールに入るので体もきれいで、魚もモリモリ食べて元気いっぱい!
小樽も気温が上がってきて
これから換羽のペンギンたちは心配の季節ですが、
今年も無事に換羽(1年で一番体力を使うのです)を乗り切れるように頑張りましょう!
おまけの一枚
サンちゃん、もこもこでも持ち前のジャンプ力で岩の上に乗ったり
結構ウロウロしています。
【海獣飼育課 濵】
新江ノ島水族館から
2羽のフンボルトペンギンがやってきました!
なんとも頼もしい2羽で
翌日から「ペンギンの海まで遠足」「ペンギンショー」に参加してくれました。
「サン」11歳の♂です。
「レイ」4歳の♀です。
一番手前にいるのがレイちゃん。
すっかり馴染んでいます◎
手前にいるのがサンちゃん。
来てすぐ換羽(羽の抜け換わり)に入りました。
本州は小樽より暖かいので、換羽の時期も当館のペンギンたちより早いようです。
当館のペンギンたちは7~9月なので
1か月くらいは早いです。
サンちゃんはしばらく外には出てこないかもしれませんね。
新メンバー2羽をよろしくお願いします(^^)
おまけの3枚
見事なシンクロ。
【海獣飼育課 濵】
水族館で使用している餌の魚は
魚種ごとに凍ったものを購入しているのですが、
たまに違う魚が混ざっていることがあります。
最近は小さめのタコやイカが紛れていることがあり、
ワモンアザラシにあげてみたりしています。
今日は体長20cmくらいのタコが入っていたので
あげてみました。
タコ投入!(ブレブレですみません)
あっという間に丸飲みです!!!
投入から5秒もしないくらいで飲み込みました。
もう少し大きかったりすると
前肢で掴んで噛みちぎって食べることもあるのですが、
今日のタコは丸飲みできる大きさだったようです。
ちなみに、タコもイカも食べるのは「ピセ」です。
「ルル」は一応寄ってはくるものの、
なにコレ、といった感じで離れていきます。
元野生のピセと
おたる水族館生まれのルルの違いなのか
ルルが好き嫌いが多いだけなのか
わかりませんが、
ピセは割となんでも食べます◎
【海獣飼育課 濵】
換毛(毛の抜け換わり)の季節です。
ワモンアザラシはもう換毛が終了して
次はゴマフアザラシたちの番です。
みんな陸場で寝ています。
溶けるように寝ています。
半身浴です。
しかし、陸場で寝ているのはゴマフアザラシだけです。
同じプールにいるゼニガタアザラシは
泳いでいます。
換毛期は繁殖期の後に来ます。
ゴマフアザラシとゼニガタアザラシでは
ゼニガタアザラシのほうが繁殖期が遅いので
換毛期も遅くなります。
見事にゴマフアザラシだけ寝ていて
ゼニガタアザラシだけ泳いでいるという状況が出来上がるわけです。
面白いですねー!
種類が違えば、このような違いも出てくるということですね!
この光景を見るには朝一番がおすすめです◎
おまけの一枚
乾くとヒゲの先がクルンっとなるのをご存知でしたか?
普段濡れている時は割とまっすぐです!
【海獣飼育課 濵】
ペンギン舎で不思議なことが起こっていました。
春の繁殖期に入っているフンボルトペンギンたち。
この写真の何が不思議なのかというと
①巣の中にいる左のペンギンの巣じゃない
②巣の中の右のペンギンが左のペンギンを受け入れている
③この巣の巣材を持っていこうとする周りのペンギンたち
右のペンギンは「かず」
メスで本当のペアは「平次」です。
左のペンギンは「トワ」
オスで本当のペアは「62」番です。
そして巣材を狙うペンギンたち。
必死に奪った巣材を
取り合う
ペンギンたち。
決勝戦
引っ張り合っているうちに
割れて
それぞれ自分の巣に持って帰っていきました(笑)
一方、平次は
外で羽繕いをしていました。
あんなことが起こっているなんて知らない平次…
しばらくして見に行ったら
平次がちゃんと巣に入っていました。
【海獣飼育課 濵】
フンボルトペンギンに続いて
ジェンツーペンギンたちも巣作りを開始しました。
飼育員の作った木の巣箱に
園芸用のウッドチップを集めて
巣を作っていきます。
くちばしでくわえて運んでいきます。
他のペンギンたちの巣作りスイッチが入っていない中、
「ほい」と「ボン」のペアだけが
どんどん巣材を集めていきます。
ほいちゃんは昨年までは
巣作りもしない、ペアも作らない
我が道を行くペンギンだったのですが、
急に本能が目覚めました!
しかも、ボンちゃんとほいちゃんは
現状のベストペア!
血統を考えてペアリングをしたときに
最良のペアなのです!
これで繁殖がうまくいったら
最高です!
今年も一緒に頑張りましょう◎
【海獣飼育課 濵】
そろそろ換毛期(毛の抜け換わり)に入りそうな
ワモンアザラシの「ピセ」
の後ろから
ひょこっと「ルル」
なかなかこのツーショットは撮れないですよ。
可愛くてつい何枚も撮ってしまいました。
この後、ルルが近寄りすぎてピセに怒られていました(笑)
最近、ルルがアジは食べたくないと言い出して(言ってはいない)
前日までは普通に食べていたのに
イカナゴしかいらないとそれはそれは頑固で、
イカナゴくれないならいらないと1日何も食べなかったりすることもあるくらいに頑固です。
動物たちには日々できるだけ色々な種類の魚をあげるようにしています。
同じものだけだと栄養が偏りますし、
時期やその年の状況によっては獲れない魚もあるわけで、
決まった魚しか食べません!という動物だとその魚が手に入らなくなった時に
困るわけなんですね。
昨日まで食べていたのに今日から急に食べないという現象は
他の個体でも結構あります(笑)
不思議ですよね。
もちろん、口の中で何かが起こっていて
痛くてこの魚しか食べられないという時もあるので
注意は必要ですが、
今回のルルは違うので(最終的には渋々食べる、すごく嫌そうに)
アジと食べたくないルルVSアジを食べて欲しい飼育員
のバトルが毎日のように開催されています。
今のところ勝敗は5分5分といったところでしょうか…
可哀想と思われるかもしれませんが、ルルのためなんです…
換毛期付近は食欲が落ちるので、より好きなものしか食べたくないというのも
あると思います。
ピセは好き嫌いなく何でも食べるので助かります。
アジを食べる時のルルとピセは
両前肢で掴んで噛みちぎって食べることがあるので
それを見られたらラッキーですよ◎
実はそれがすっごく可愛いんです。
基本魚は丸飲みなのですが、ちょっと大きいなという時にやります。
ちなみに今日はルルの勝ちだったので
最後、確認でイカナゴをあげたらすぐ食べました。
食欲はあるんです。
【海獣飼育課 濵】
繁殖期に入って、巣作りに励んでいる
フンボルトペンギンたち。
前回の更新の後、
続々と産卵がありまして
5ペア程抱卵中です。(残せる卵ではないですが…)
当館では巣作り用の巣材は
園芸用のウッドチップを使用していて
それをペンギンたちがそれぞれの巣へと運んでいきます。
先程の写真をよく見て下さい。
「247」番の頭に
ウッドチップが乗っています。
ペアの「マラドーナ」が運んできたウッドチップを
頭に乗せられたのでしょうか。
こんなミラクルある?
面白すぎました。
可愛すぎました。
しかも
動いても落ちないし、
よく見たら2枚乗っています。
247番はまだ産卵していませんが、
このペアは残せる卵を産めるので
頑張ってもらいたいです!
ウッドチップがいつまで乗っているのかも気になりますね(笑)
【海獣飼育課 濵】
フンボルトペンギンたちの繁殖シーズンになりました。
今年もそれぞれの場所で
巣を作って準備をしています。
血統の問題で、ペアによって
残せる卵と残せない卵はありますが、
営巣・抱卵を経験することは
ペンギンたち本来の生活を目指すためには必要なことです。
ペンギンたちの飼育下繁殖は
託卵といって卵をすり替えることで
自分の卵ではなくてもふ化したヒナを育ててくれるので
抱卵や子育てが苦手な個体では残すことができなかった
命を繋ぐこともできます。
残せない卵を産むペアにも子育てを経験させられるという
メリットもあるのです◎
擬卵という偽物の卵も使いながら、
毎年、ちゃんと繁殖期を
昨年生まれの「ロコ」ちゃん。
今年の夏にはおとなと同じ模様になります。
また今年も幼鳥模様のフンボルトペンギンを
ご覧いただけるようにペンギンたちと共に頑張ります!
ちなみに、今年はまだ誰も産卵をしていません。
そろそろ産んでもいい時期ですが、まだかなと毎日楽しみに待っています!
【海獣飼育課 濵】
今年もトド岩に野生のトドがやってきました◎
11/30今季最初のご来訪
12/17ニ度目のご来訪
この日は複数頭で来ていました!
そして本日
三度目のご来訪
7頭確認できました!
年々、トド岩までやってくるトドは少なくなっています。
温暖化の影響で小樽まで南下しなくても餌が獲れるということなのでしょうか。
おたる水族館のトドたちはというと
元気です!
魚は持ってきたのか?という顔です。
すみません、持っていません。
「マリン」ちゃんと「むぎのこ」は並んですいーっと泳いでいました◎
トドロックもこんなに白くなりました。
トドロックというか
海獣公園全体がもう真っ白です。
寒いです。
でも海獣公園の動物たちは
寒い方が元気な動物なので
みんな元気に過ごしています!
冬季営業中は海獣公園は閉鎖していますが、
そんな海獣公園にちょこっと降りることができるイベントが!
なんと!
あります!
毎週日曜の13:40~
「海獣公園アザラシちょこっとガイド」開催中です!
アザラシの餌やり体験もできます!
ぜひご参加ください(^^)
※各日限定15名様、小学校5年生以上の方が対象です
薄着の方はご参加いただけませんので防寒してお越しください
【海獣飼育課 濵】