今日は日常のトレーニングの中から
ちょっと真面目なお話を。
健康管理のために行っている採血。
いつでもできるように
普段から欠かさずトレーニングをしています。
イルカの採血は尾びれの血管から行います。
トレーナーが一人で尾びれに触ったり、
獣医役のトレーナーに来てもらったり、
針に似た形の棒を作って当ててもらったり…。
最終的には本物の針を使って、獣医が採血をします。
私たちが注射を我慢できるのは
健康のためと知っているからですが
動物たちにそれは伝わりません。
代わりに、ちょっとずつ刺激に慣れていってもらいます。
これを専門的な言葉で「脱感作」といいます。
実は、これとおんなじようなことが
日常には溢れています。
例えば、新しい魚を食べるとき
新しいおもちゃを入れるとき…。
大切なのは日々の積み重ね。
一見地味に見えますが
とっても重要なトレーニングなんです。
【海獣飼育課 荒木】