3月に海遊館から繁殖のためにやってきた
ワモンアザラシの「フブキ」くん。
いまだに食欲が安定せず、
発情期を引きずっています。
発情臭(発情期特有の体臭)はだいぶ収まってきたのですが、
まだまだ発情しているようです。
おたる水族館のメスたちは
発情期がとっくに終了し、
換毛期(毛の抜け換わり)に入っております。
陸で乾いていることが多いです。
メスたちがそんなことになっているとは知らない
フブキくんは毎日のように
プールの角を掘って掘って掘りまくっています。
どういうこと?と思いましたよね。
多分、ここを掘り進めば
メスに会えると思っている…(笑)
扉から出てメスを探しに行こうとしたり、
ガラスを引っ掻いてみたり、
おそらく
すべてはメスに辿り着くため。
子孫を残すため!
そもそも繁殖目的でやってきたので
素晴らしい執念です。
オスの中のオス。
素敵な本能。
しかし、もう今年は間に合わなかったのだよ。
来年頑張ってくれ。
今年はもう諦めて、魚をいっぱい食べてくれ。
と願う飼育員なのでした◎
【海獣飼育課 濵】