ちょいネタ!

おたるすいぞくかんのちょいネタ!

今年もピヨピヨ2026

今年もふ化しました、ジェンツーペンギン!

ふ化当日のヒナは85g

過去の例に比べると若干小さめでした。

 

 

 

 

 

生後7日目までの様子です。

 

ジェンツーペンギンの繁殖期は

年に一回で、卵を2つ産みます。

当館では「ダディ」さんの仔がたくさんいるので

ダディさん以外の血統を持つ仔を増やしていくために

3年前から

ほいちゃんとボンちゃんの仔を残すことに注力しています。

 

今回は、2卵とも有精卵で

親である「ほい」と「ボン」に1卵、

仮親(親の代わりに卵を温めて、ふ化したら子育てもするペア)で

「へい」と「ボボン」に1卵預けていました。

 

 

そして、今回、ボンちゃんたちが温めていたほうの卵は

死ごもりといってふ化する前にヒナが卵の中で死んでしまっていました。

でも、今回は本当の親であるほいちゃんとボンちゃんに

子育てをしてもらいたいと思っていたので

ふ化直前に、仮親に預かってもらっていた卵を戻しました。

 

というのも

一昨年生まれた「ヨウ」も

昨年生まれた「ミャク」も

ほいちゃんとボンちゃんの仔でしたが、

仮親が子育てをしていたからです。

実は、昨年もボンちゃんたちの温めていた卵は死ごもりをしています。

 

なんで、ボンちゃんたちが温める卵は

死ごもりしてしまうのでしょう。

詳しい方に聞いたり、調べたりしてみると…

 

まず、卵には尖っているほうと丸いほうがありますよね。

この丸いほうに気室といって

ヒナがはしうち(殻から出るために内側から穴を開ける行為)をするときに

呼吸を開始するための空間があります。

この気室に頭が向いていなかったり、

翼や足の位置が悪いと頭を動かせず、

気室で呼吸ができなくなって

ふ化直前に死んでしまうのです。

 

これは転卵といって

親が温めながら卵を回転させていく技術が重要であることがわかりました。

万遍なく転がしながら温めていかないと、

ヒナの体勢が正常ではなくなり、

死ごもりしてしまうのだそうです。

 

死ごもりしてしまった卵も

毎回、獣医に開けてもらい、原因を探ります。

今回のヒナは気室に背に向けていて

呼吸ができずに死んでしまったようでした。

 

 

ということは…

ほいちゃんとボンちゃんは

転卵(卵を転がす)があまり上手ではないのかもしれません。

でも、当館には経験豊富な仮親がたくさんいますので

役割分担をうまくすることで

残す血統を制限しているなかで

ただ繁殖を制限するのではなく、

順番に子育てを経験できるようにすることができます。

 

 

ほいちゃん(左)は今回がはじめての子育てですが

頑張っています!

 

 

【海獣飼育課 おとめ座の飼育員】