現在、換羽(羽の抜け換わり)中の
フンボルトペンギンとジェンツーペンギン。
生息地や体の大きさ、模様など
違いはたくさんありますが
まだ言ったことがない違いがありました。
実は、ジェンツーペンギンたちは
換羽中や抱卵中など
プールに入ることができなくなると
ホースから水を飲みます。
これは「ほい」です。
こちらは「ひな五郎」
最後は「へい」です。
こっちもくださーい!といった感じで
代わる代わるホースに寄ってくるんです。
一方、フンボルトペンギンたちは
換羽中も抱卵中も
水を欲しがることはありません。
陸上でじっと耐えています。
ちなみに「平次」です。
これはもともとの生息地に関係があるのではないかと
私は考えているのですが、
フンボルトペンギンたちは何年も雨が降らないような
乾燥地に生息しているので、海に入る以外に
水分補給する方法がないと思うんですね。
ということは、しばらく水分を補給できなくても
生きていける何らかの仕組みがあるのではないかと思ったのです。
ジェンツーペンギンが生息しているのは南極大陸周辺の島々です。
雪も降りますし、雨も稀に降るようです。
海に入る以外に水分を摂る方法を知っているのかもしれません。
逆に言うと、海に入る以外でも水分を摂らないと生きていけない仕組みなのかもしれません。
毎年のことなので、あまり気にしていなかったのですが
そういえばこんな違いもあるな、と思って言ってみました◎
【海獣飼育課 濵】