海は荒れ、風も強く、雪も降って
気温も低い。
そんな日が続きますね。
冬の方が元気な方々とは対照的に
こちらは中のプールで泳ぎます。
フンボルトペンギンです。
もともとは、南アメリカのチリやペルーといった
暖かい地域に生息する種類なので、
北海道の冬は寒いのです。
毎日ストーブを焚いています。
泳いだ後は、くちばしを使って全身の羽繕いです。
寒いのだから、泳がなければいいのに。
そう思われるかもしれません。
でもペンギンたちにとって泳いで体を洗い、
羽繕いをするというのは健康に過ごすために
重要なことなのです。
ペンギンたちの羽は防水効果があります。
もし羽の間から水が入ってきて、直接水に触れると
凍えて死んでしまうこともあるのです。
だから毎日くちばしを使って羽の流れを整えます。
羽のツヤがないということは、
羽繕いが出来ていないということになります。
日課の羽繕いもできないほど体調が悪いというサインです。
そんなところから、ペンギンたちの体調を知ることもできます。
寒い日が続きますが、
毎日しっかり羽繕いをして
魚もいっぱい食べて
元気なペンギンたちと春を迎えたいと思います!
【海獣飼育課 濵夏樹】