今日(3月7日)に地元の漁師さんにお願いして
「ニシンの刺し網漁」に同行させていただきました!
今年の小樽は私が把握しているだけで
既に3回の「群来」が起こっています。
※群来とはニシンの産卵・放精により海が白く濁る現象です。
まだ一度も群来をまともに見たことがない私は、
「今日、船から群来が見れるかも?」
と期待していたのですが・・・・
漁師さん「今日は外海がかなりうねってるから中止かなぁ?」
というような状況でした。
私「無理はできないですからね。こちらには気を使わなくて大丈夫ですよ!」
と言いながらも
内心「出て欲しい!」と思っていました。
しばらく様子をみていると
漁師さん「よし!行くか!」
私「はい!(安堵)」
移動中、船が波でかなり跳ねます・・・
今回は採集目的の同行ではなく、あくまでニシン漁の見学です。
小樽を代表する魚であるニシンの刺し網漁を見学するのは
私たちにとってはとても勉強になります。
天気が良くて、たくさん採れそうな予感です!
さっそく漁場に到着し、巻き上げ開始です。
漁師さん「今日は駄目だなぁ・・・」
と仰っていましたが
きました!
私「大きいですね!」
漁師さん「今日は網目が大きめだから、小さいのはかからないんだよ」
狙うニシンのサイズによって網の目の大きさを変えているのだそうです。
漁師さん「ニシンの刺し網漁は今月の25日までなんで、
そろそろ終わりだから採れなくなってきてるんだよ。」
明日の漁のために、同じ場所に新たな網を入れます。
網の巻き上げから、新しい網を刺すまでの一連の流れに
無駄な動きは一切ありません。
下準備の丁寧さと、チームワークの良さが際立ちます。
今日の網は4ヵ所でしたが、そのすべてが同じようにスムーズでした。
そんな漁師さんの仕事ぶりに感動しながらも
あ!結局今日は群来が起こらなかったなぁ・・
と思いだします。
私「群来を見てみたいんですよー」
漁師さん「今年、もう一回くらいありそうだけどな!」
今回お世話になった漁師さんの番屋の目の前では
去年の3月13日に群来が起こっているのです。
私「群来を見たら教えてくださいね!」
漁師さん「わかったよー」
そんなやりとりを終えたころには港に到着しました。
私「ありがとうございました!」
漁師さん「またこいよー!」
爽やかなやり取りをして
約10年ぶりの船酔いに襲われた体で港を後にしたのでした・・・・。
【魚類飼育課 高橋】