当館で飼育・展示しているネズミイルカ。
世界的にも飼育・展示している水族館は少なく、非常に珍しいイルカなのですが写真を撮るのが難しいです。
そこで、今回は小樽水族館でのネズミイルカの撮影のコツを紹介したいと思います。
写真を撮るのが難しい理由は以下の3点です。
①「イルカの泳ぎが速い事」
②「屋外に比べると暗い事」
②「ガラス面への写り込みが激しい事」
そのため、ただ単にシャッターを切っても、ブレた写真や、下の様に余計なものが写り込んだ写真しか撮れないと思います。
コンパクトカメラやスマートフォンのカメラではどうしても限界がありますが、ちょっと写真をかじっている方でしたら、先ほど
説明ました問題点を全てクリアでき、良い写真が撮りやすくなる場所があります。
それがここです!
ここで、写り込みのない場所を探し、ガラス面にレンズを押し当てる様にカメラを構え、イルカの行動パターンを観察します。
5~10分に1度くらいの間隔でイルカの動きが急に緩やかになる瞬間が来ます。
緩やかに泳ぎはじめ・・・
イルカがチラッと、こちらに目線を向けた時がシャッターチャンス!!!
感度を上げて、シャッタースピードを1/100以上に設定できれば比較的簡単に写真に収める事ができますよ。F値2.8以下のレンズがあれば、なお良いと思います。
あとは、白い服よりも黒っぽい服を着ていくと、より写り込みが防げます。
まもなく芸術の秋を迎えます! 水族館にカメラを持ってきて、ネズミイルカの撮影に挑戦してみて下さい。
「撮影データー」
2013/9/5 13:30
24mm F2.8 1/100 +0.3補正 ISO1000
[海獣飼育課 神前]