おたる水族館生まれのセイウチ「ツララ」が鳥羽水族館へ嫁入りすることになりました。
2009年5月31日、ウチオ(♂)とウーリャ(♀)の間に生まれ
満6歳を過ぎたツララ(♀)は繁殖年齢に達したと考えられることから、
鳥羽水族館で飼育しているポウ(10歳♂)との繁殖を目的に移動することになりました。
現在国内で飼育されているセイウチは9施設26頭(♂7・♀19)で、
そのうち出産経験のある施設は2施設です。
昨年鳥羽水族館で飼育しているクウ(10歳♀)の妊娠が判明したことで、
今後繁殖の可能性が高いと考え両館で調整した結果、
当館のツララを嫁入りさせていただくことになりました。
セイウチは「絶滅のおそれのある野生動植物の国際取引に関する条約(ワシントン条約)」において、
原産国による保護実施種である「付属書Ⅲ」に規定されている動物であり、
今後新たに国内へ輸入される見通しがほぼ見込めません。
両館で連携を図り種を保存していくことが必須の種でもあることから、
飼育施設を増設している鳥羽水族館へ移動し、新たな命の誕生を期待したいと思っております。
通常営業開始3月19日からも出発日まではショーは行いますので、
ツララファンの皆様はぜひ水族館に会いに来て下さい。
なお、ツララの出発日は3月31日を予定しておりますが、
状況によっては多少、前後する可能性があります。