北と南にすむ魚たち④番水槽を点検していると
今日もミズダコが元気に泳ぎ回っています!
さらに水槽を観察していると・・・
北海道では「つぶ」と呼ばれ、
海水浴場などで焼いて食べられている「ヒメエゾボラ」も展示しているのですが、
イソギンチャクがくっついていました。
「自分よりも移動能力が高い生き物に付着して、生息範囲を広げようとしているのかなぁ・・?」
などと想像しながら観察を続けると、
「あ!またいた。」
ん?
・・・ん?
これ、実は卵の塊「卵塊(らんかい)」なのです。
ヒメエゾボラは卵の入った「卵嚢(らんのう)」を らせん状に産み付けます。
産卵が終わった後の卵塊は円すい状になっていますので、これはまだ産卵中です。
※産卵後の卵嚢はこんな感じです。
これまで観察してきた経験では、
ヒメエゾボラの産卵は1~3日かかります。
本日(5月11日)に見つけましたので、明日(12日)も産卵中かも知れません。
また、産卵が終了していたら新しい卵塊があるはずですので
しばらく見守ってみようと思います。
【魚類飼育課 高橋】