特別展 「北海道のサケたち 第三章 命をつなぐ秋」を9月16日から開始いたしました。
これに合わせてサケの採卵体験会を行いました!
イベントにはサケのふるさと千歳水族館の館長
菊池基弘様に講師としてお越しいただきました 。
サケについてのお話をして頂き、
いよいよサケの採卵体験です。
まず、親サケの命を絶つところから始まります。
皆さん始めは戸惑っていましたが、
菊池館長のお話を聞いてご理解して頂いたことで、
体験会が進みました。
続いて、メスのお腹から卵を取り出します(採卵)。
サケのお腹を専用の刃物で切って卵を取り出します。
参加者の方からは「卵は冷たかった。」とか、
「やわらかかった。」など感想が次々と聞こえました。
続いて、オスの精子を絞ります(採精)。
菊池館長がもつサケの、胸ビレからお腹まで
圧迫しながら手を進ませます。
そうするとオスの精子が出てきます。
「わぁ~」という声があがりました!
私も思わず同様に声を出してしまいました。(おぉ~っ)
続いて、卵と精子をまんべんなく混ぜます(撹拌:かくはん)。
皆さん、卵をつぶしてしまわないように
優しく優しく混ぜていました。
この後は、受精卵についた汚れを洗うため、
そして卵に酸素を供給するために
水のなかに卵を沈めて1時間くらいまちます(吸水)。
これで、採卵体験は終了です。
参加者の小さなお子様から付添いの方、
周りでご覧になっていたお客様からも好評でした!!
この受精卵は本館1階の特別展の水槽で展示しています。
(体験会で使用した親サケ「ホッチャレ」も展示しております。)
この機会にサケに限らず、
たくさんの生きものたちが生きていく自然について
多くの子供さんたちにも感じてもらいたい、
伝えていきたいと感じました。
ご協力頂きました各機関の皆様に、
この場を借りて厚く御礼申し上げます。
【魚類飼育課 折笠】