水族館の仲間たち

繁殖賞

繁殖賞とは?

社団法人日本動物園水族館協会に加盟する動物園や水族館で、飼育動物の繁殖に成功し(誕生後6ヶ月を過ぎて飼育されているもの)、かつ、それがわが国で最初であったときは、規定にもとづいて繁殖賞を授与する、というものです。
自然繁殖・人工保育・人工授精の3つのカテゴリーがあります。

「水族館の仲間たち」コーナーでご紹介している、各動物たちの紹介ページにこの受賞メダルのマークがついているものは、繁殖賞を受賞した仲間たちです。

トド《1968年》

自然繁殖

母親の名はポン子。生まれた子供は「ミミ」と名づけられました。ポン子は国内で初めて調教されたトドでした。当時はトドを飼育しているところもほとんどなく、手探りの状態でした。

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オオセグロカモメ《1973年》

自然繁殖

ケガをしたカモメを飼育していました。飼っている場所は屋外の岩場でした。
野生のカモメが足しげく通っていました。卵が生まれました。
子供が育ちました。そのカモメは通い夫でした!

ゴマフアザラシ《1974年》

人工保育

授乳期間が3週間程と短いゴマフアザラシの母乳は、脂肪が50〜60%も含まれていて超高カロリーです。
今ではアザラシ専用のミルクの開発が進み市販もされていますが、何もなかった当時は生ミルクに魚のミンチを混ぜてカテーテルで与えていました。

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オットセイ《1983年》

自然繁殖

当時、オットセイは未知の生き物でした。生態調査のために水産庁からオットセイの生態研究を依頼され、飼育していました。

ヌマガレイ《1988年》

人工授精

いつ、どうやって目が移動するんだろう?」という飼育係の疑問から飼育試験を行ってみました。当時、ある程度完成されていたヒラメの人工授精をお手本にして、メスから卵を、オスから精子をしぼり出して受精させました。
親と同じ姿になるには1ヶ月ほどかかりました。

ナガガジ《1989年》

自然繁殖

クリッとした眼が愛らしい細長い魚。卵胎生で6cmくらいの稚魚を産みます。

ヒメエゾボラ《1990年》

自然繁殖

北海道では一般的にツブと呼ばれるおいしい貝。

メガネカスベ《1993年》

自然繁殖

エイの仲間で、胸鰭に目玉模様があります。硬い殻に包まれた変わった形の卵を産みます。

オタリア《2001年》

人工保育

お母さんのノリコが高齢出産のためおっぱいが出ず、飼育係が24時間体制で世話をしました。いたれりつくせりの環境で育ったことから、この子はオウジ(王子)と名づけられました。

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ワモンアザラシ《2004年》

自然繁殖

日本だけでなく、世界でも初めて!

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エゾトミヨ《2006年》

自然繁殖

日本では北海道のみに生息し、絶滅が危惧されています。水草や枯葉を集めて巣を作り、卵の世話をします。実際に親が作った巣の中にある卵を発見し、親に代わって飼育係が大切に育てました。

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ホッケ《2008年》

自然繁殖

北海道周辺、黄海・沿海州などの冷たい海に生息し、北海道では食卓にあがる機会が多い魚です。幼魚期は表層を回遊するため、保護色として背側が青くなり「青ボッケ」と呼ばれますが、飼育係も生きた「青ボッケ」を見た事がなかったので、その姿を見てとても感動しました。

ギスカジカ《2009年》

自然繁殖

北海道沿岸やオホーツク・ベーリング海などの冷たい海に生息し、冬には鍋や、味噌汁の具材として大活躍する魚です。見た目は「少しグロテスク」かもしれませんが、飼育係は卵から育てているうちに、「かわいくて、目に入れても痛くない!」とまで感じました。

フウセンウオ《2009年》

自然繁殖

北方系の魚で、オホーツク海・日本海北部に生息しています。
ダンゴウオ科に属し、その丸い容姿からフウセンウオと名づけられたようです。
成魚でも愛らしいのですが、稚魚たちはより可愛らしい姿をしています!ちなみに、ふ化した稚魚の飼育は彼らの体型と同じように丸い、台所用のボウルを使用しました。

キタサンショウウオ《2010年》

自然繁殖

おたる水族館は、国内で釧路湿原にのみ生息している本種を、釧路町教育委員会の協力の下、保護活動を含め飼育展示しており、絶滅危惧種である本種の生態解明の一環として繁殖研究を行なってきました。
苦節13年目での初繁殖となりましたが、2011年も続いて繁殖しています。

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エゾトミヨ《2011年》

人工受精

2006年には自然繁殖で繁殖賞を頂いた種ですが、絶滅危惧種であ
る本種の保護を進める上で、人工授精にもチャレンジしました。
小さな種なので人工授精は難しいのですが、受精後は自然繁殖時
のノウハウを活かし順調に飼育する事が出来ました。

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